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  • 執筆者の写真安倍大智

Covid-19に数学が役立つとは思わず。新しい視点のデータ可視化。

更新日:2020年4月18日


私はずっと家にいます。ずっと家にいて仕事したり、Twitterみたりしてます。

こんなにTwitterみることはないですよ。これを機にツイートもしてみたりして。


Twitterみてるといろいろなコロナ関連のデータが出てきます。特にデータを可視化したものがやっぱり興味深いですね。前にこのブログでもいくつか紹介しました。

いくつかみてる中で、他のグラフと全然違う見た目をしたものを知人から教えてもらいました。

各国の感染者数に関するグラフではあるけれど、最近では見慣れてきたいわゆる「指数関数的な」増えかたではないんです。

サイエンスライターでありサイエンスエンジニエアであるAatish Bhatiaさん ( @aatishb )の作品です。



これどういうことなのか最初全然わからなくて、よく見てみたり、知人に聞いたり、他の人のツイートをみたりして調べたところ

  • 新規感染者数(過去1week) vs 総感染者数のグラフである

  • 時間はアニメーションの1コマ=1日

  • 「対数」(log)を使ったものである

  • 「増えた数」ではなく「増え方の傾向」がわかる

  • ピークアウト(ピーク脱出)が如実にわかる

というものなんだということがわかってきました。

そこまで分かって、やっと面白くなってきた!(logを理解したわけではない)


つまり縦軸が新たな感染者数で、横軸が累計の感染者数なんです。

アニメーションを再生すると時間が進んで、進むごとに現在の数値を示す赤い点は上下に移動しながら右に進みます。

上下は、増加した感染者数が前日より多いと上に、前日より少ないと下に動きます。

ここまではウンウンって感じです。

が、本来これをグラフにするとこうなるらしいです。↓

対数を使ってない状態 (aatishb.com/covidtrends/)

見づらいですよね。USがもう凄すぎて、比較にならないです。

このサイトでは世界中の国を表示できて、それができるのもこのデータ可視化の武器の一つなので、比較できないっていうのは致命的

そこで(はっきり言ってよくわかんないんですが)「対数」!

対数っていうのを使いますと、こうなる!↓

対数をとってるver (aatishb.com/covidtrends/)

なんだこりは!

みんながほとんど同じ直線に乗った!

なんだか縦軸も横軸もメモリが変ですね。対数をとるとこうなるんですかね。

10倍ずつ増えるんですね。

そこのところは実はわからなくても大丈夫っぽいです。

このグラフから読み取れるのがさっき言ったポイントの5つ目「ピークアウトが如実にわかる」ってことだから。


China, South Korea, Australia そして多分Spain, Italyもそうかな、を見ると、落っこちてますよね。

中国はデータが怪しい!嘘ついてるんじゃ!?みたいな意見が聞こえてきそうですが、ちょっと置いときます。一度信じて。

このみんなが乗っかってる直線から外れると、わかりやすくピークアウトってことになります。感染者数が増え続ける時期を抜けたということです。


線がまとまることで傾向がわかる


対数を取ったことによって、各国の総感染者数の差が圧縮されて、増えた人数」ではなく「増えかたの傾向」がわかるようになってるですね〜。


そこまできて、このグラフやば!ってなりました。

あとおそらく、縦軸がその日の新規感染者ではなく「過去1週間の新規感染者数」だということも、重要なファクターだと思います。


数学は人生の役に立つじゃないですか


まとめですけどね、

みんなアッタマいいのな!びっくりしましたよ


でも、見る人が見たらめっちゃすぐわかるいい可視化なんだと思いますが、アベのレベルでは理解するのにすごい時間がかかりました。

もし時間が取れなかったら、「指数関数的に増えないじゃん」「うそじゃん」と思ってしまっていたかもしれません。

そうならないようにという思いも込めて頑張ってブログにしてみましたが、

やはり明確に解説はできず、「よくみて!普通の時間のグラフじゃないよ!」って言うことしかできていないんです。


第一、アベにとって一番重要な「日本大丈夫なん?」の答えに、いまいちたどり着けていません。日本の動き特殊すぎでしょ...(笑)

各国が乗っかっている直線から外れている(しかも下方に)ということは、大丈...ぶ?なの?みたいな。

でも今時点を日本とイタリアだけでみてみると

増えた人数の増え方が急? (aatishb.com/covidtrends/)

赤点が右上に進むときの角度「増えた人数の増えかた」をみると、角度が急なので、なんかやばそう...?

いやちょっと、わかんないですね。わかんないんですよね。

ショックですよ。

数学は人生の役に立たないからやらなくてもいいって言った人いたじゃん...

数学は楽しいパズルだって言った人もいたな...


logは高校でやったはずだよって言われました。

やったような...気はします。

ここでただの後悔の言葉を述べても仕方ないので、いいこと言います。


当時の私は多分、「数学役に立たない説」からの「数学パズルだと思うと楽しい説」により、logも楽しくて簡単なパズルだと思ってしまっていたんだと、思います。

そうではなく、logが役に立つシーンや、logを使ったグラフの有用さを理解した上でlogに取り組むことが必要だと思います。

受験に受かるためにパズルの解き方を記憶するんではなく、

なんのためにlogがあるのか。logを使うとどう有益なのか。

それを教えて欲しいし、教える機会があったら教えていきたい。logは無理っぽいですが。


今、学習塾のパンプレットのデザインを担当してるので最後変な感じになりましたが、

ここまでお読みいただきありがとうございました!!


4月18日追記: 続報を書きました。ご覧ください。


また土曜日、お楽しみに!


S.N.P. / 新中野製作所

インフォグラフィクス、デジタルファブリケーション

安倍大智


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