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執筆者の写真鈴木和人

心霊体験ツアー(序)

 おはようございます!なんで仕事場では、「おはようございます!」が標準挨拶なんでしょうね。まあそんなもんか〜と、なんとなく納得しようとしているのですが、やはり良くわからないですね。


そんなことありません?

当たり前のように思っているけど、実は全然大した起源もなく、なし崩し的に定着してしまった事って。


誰かが正解だと決めつけた正解は、私にとっての正解であることの方が稀であるという視点をもった方が人生は楽しいと思うことが現在でも多々あります。

それゆえに、起源について調べたり知識を得たりして、自分なりの文脈で理解して消化させることも重要だなあと。


10代後半〜20代前半の頃はもっと荒々しくその確認に努めたものです。

しかし!どうしても真実かどうか、確かめられないことも、もちろん多くあるのです。

超体験主義のわたしは、基本的にはなんでも体験してから判断します。


その中でも、もっともやってよかった!!と思える実体験が

「心霊体験ツアー」

もう幽霊っていう存在すら確認できない存在を、体感しようという強者を5人集め、東京、埼玉の有名心霊スポットをめぐると言うものでした。


ルール

  1. 冒涜行為はしない。日常生活のモラルの範囲を超えないこと

  2. 誰かに異常が出た場合、速やかに退却すること

  3. 一人で行動しないこと

メンバー

  • サーチアイ:アナル

  • 特攻:コンドー

  • ドライバー兼斥候:ムーンライト

  • 霊感:ヤマギシ

  • サラマンダー:スズキ

スケジュールの関係でたまに誰かが抜けたり、ゲストを迎えて体験に臨む時もありました。


目的

幽霊は存在し心霊現象は起きるのだろうか?それを確かめる。


その上で、存在を確認した場合、共存や理解を示せないかという希望と勇気の冒険譚なのだ!つまり我々は、存在して欲しいと思っていたのです!


仮説(要約しています)

1・幽霊や心霊現象(霊現象)が、怨念や無念、執念というものに起因し、人間や風景に影響を及ぼすのであれば、想いや思考に質量があるということになるのではないだろうか。


2・私たちは、エンターテイメントや本やらで幽霊というものの存在を頭の片隅で認知してはいるが、体験したことがない。

自然現象や、考察不可能な事態を「霊現象」という言葉に包括しているだけではないだろうか。


3・偶発的に起きた事象について、謂れのない恐怖の感情や不安な感情を極力排除し、しっかり考察し、理解を示すことができれば、もしかしたら存在しないのではないだろうか?


4・そもそも単なる噂や、人間の意思によって仮想敵とされた存在なのではないだろうか?


さまざまな憶測を排除し、噂や、メディアの情報に騙されず、我々の目や皮膚を以って確信を得ようということが、始まりでした。


例えば、ある男が、人通りが少なく、雑木林を抜けた先に車一台くらいが止まれる、少し奥まった空き地を発見したとします。

「最高のカーセックスポットだ!!」と息巻く男が生まれます。

彼は、誰にもその場所を使わせたくありません。

彼は、「あの場所には幽霊が出る!」という根拠のない噂を流します。

すると、そこには誰も近づくことができず、その男は悠悠自適にカーセックスを楽しむのでした。


一人の男の欲望のままに、そのおぞましい独占欲溢れ出る身勝手な大嘘を以って、悠悠自適なカーセックスライフをその男に送らせていいのだろうか?

有り得ない。

絶対に許すことはできない。

そんな正義感、そして使命感も私たち5人には有りました。


私たちは幽霊と出会うことができるのか、はたまた浅ましき人間の欲望に出会ってしまうのか・・・


次回「心霊体験ツアー(中)」乞うご期待。

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