• 安倍大智

森山直太朗「最悪な春」について

こんにちは、戦場に舞い降りたアベです。


出ましたね、名曲が。

みました?先週のMステ。

私は実はみてないんですが、森山直太朗さんが新曲「最悪な春」を発表した模様です。


この曲がすごい...

そして同時に、

森山直太朗ってすごい。

と思ったので、ブログにします。


ちなみに私はApple Musicで聴きました。

それから、Youtubeの公式アカウントが公開した動画というかMVもみました。

「最悪な春」の弾き語りをベースにしたMVで、グッとくるものがありました。


私がこの曲についてすごいと思ったことは以下のことです。

  1. 「春の人」のステイトメントである

  2. 嘆きでありながら、未来への希望を表現している

  3. やっぱ素晴らしい歌詞世界

ババっとですが、喋らせていただきます。

全部私見です。勝手に思ったことですが、的を射ているといいな。


1.「春の人」のステイトメントである

この曲はいうまでもなく、新型コロナウイルスによっていつものようには行かなくなった「春」という季節を歌った歌です。

「今年の春は最悪だ。卒業式もなくなった。最悪だ。」ってことを歌っています。

ひとまずここまでの読みでもいいと思います。その先ついては次項で喋ります。

ここまでの解釈でも十分にパワフルなことでした。

なんなら、森山直太朗がこの季節に書き下ろしの弾き語り曲を発表したことがすでに、ワクワクする展開だとは思いませんか?


なんたって、森山直太朗といえば、「さくら(独唱)」なわけです。

さらに、この人の場合は逆に「桜」といえば、いや、「春」といえば森山直太朗とも言えてしまう。

そこがポイントです。

彼自身にとってみれば、

この季節、桜の咲く季節、卒業シーズンは、自分の歌が日本中で流れる季節です。

その「森山直太朗の季節」が、感染症の蔓延でとても賛美できる状態ではなくなっている状況。

「春の人」として、何もしないわけにはいかないわけです。


何かしらの意見表明、ステイトメント、表現を発表しないわけには行かないのです。


このいつもと違う「春」に、いつも通りに「さくら(独唱)」がかからない。

あるいは、いつも通り町中で「さくら(独唱)」がかかっていたとしても、このステイトメントはアーティストにとって必要なことでした。

そのためか、長い時間をかけてレコーディングした曲ではなく、「一曲書き下ろして、弾き語りをする」形式になっています。

アートワークも簡単なものになっていますね。

そこに素晴らしい鮮度を感じました。


YouTubeの概要欄には、「2020年、春の記憶・記録。」 と書いてあります。

2. 嘆きでありながら、未来への希望を表現している


今度は歌詞の内容について触れていきます。

歌詞は先ほど貼ったApple Musicからも、YouTubeの概要欄からも見ることができます。


基本的な流れとしては、「最悪な春だ」ということが歌われて、

終盤にかけては「すぐに上から塗り替えられちゃう」と歌うことで、前向きなメッセージとして締め括られています。


それだけでも十分機能していますが、もうちょっと深く読めました。


まず、何度もリフレインされる「虞美人草が揺れている」という部分。

この虞美人草という草が、「桜」と対比されています。

調べてみるとヒナゲシのことで、結構その辺に生えているオレンジ色の花をつける草でした。


でも、花が咲くのは初夏だそうです。

つまり、春にはまだ花をつけておらず、草の状態。

歌詞の中でも「咲いている」のではなく「揺れている」のです。

どんなにいろんなことがストップしても、その辺の草花は例年通り生えるし咲くんだなあと思わせる歌詞ですよね。

卒業式もなくなったからと言って、「旅立ちの時」がなくなったわけではない。

外に出られないからといいて、腹が減らないわけじゃない。

全部が「ないってことはない」ってことです。


虞美人草も、初夏に花を咲かせるために今グングンと背が高くなって、揺れている。

ってことで不活発な私たちをなぞらえてるんだと思います。

しかもヒナゲシの花言葉は「癒し」なんだとか。

どこまで手が込んでるんだか。すごい。


3. やっぱ素晴らしい歌詞世界

最後は、この曲が特別そうってわけじゃない話で、やっぱり歌詞がいいなあって思いました。

「生きとし生ける物へ」(ものでも者でもなく物ってのがいいよ)

「うんこ」「生きてることが辛いなら」もそうですけど、彼の詞にはいつもなんらかの残酷さというか、があるんです。


諦念とか厭世感、ニヒルといったものとは違う、自然の残酷さというか

人間の小ささみたいなものを感じることが多いんですね。


今回も、人間の活動と自然や時間の流れを対比させている気がしました。

止まる物ごとと、構わず流れていく物ごと。


それと、いつも感じないことが起きてました。

序盤がおかしいんですよね。

井上陽水みたいな詞で。意味わかんなめで最高なんです。


音を消したテレビが 止まって見えるようなことがあって

ドクダミを摘んだら お茶にして飲もうか それは誰の提案

(森山直太朗 - 最悪な春)

とか、とても陽水で、面白いです。

ちょっと歌い方もぽいし。


中盤にも意味のうまく取れない歌詞が出てきます。

そこまで深読みできていないので、ちょっと考えてみます。


あとはMVも謎の数字が出てきて、その意味合いまでまだたどり着けていないアベです。

なんなんだろう。8〜30、5.1、2〜20

あ、日付だ。わかった。


皆さんも歌詞を見ながらよく聞いてみてはいかがでしょうか!



新中野製作所

安倍大智

最新記事

すべて表示

業界用語について。

皆さんこんにちは、渡辺です。 昨日無事千秋楽を終え、舞台の幕が閉じました。 楽しい1週間でした。 さて前回業界用語の話をしましたので、今日もその話をしようかなと思います。

©  ​新中野製作所 all rights reserved.
​info@shin-nakano.com
  • Twitter - Grey Circle
  • Instagram - Grey Circle